2008年12月5日金曜日

頭で認識する前に反射的に体が動くということ

小学校の頃、そろばん塾に通っていました。

そろばんの腕前はお世辞にも良くなかった。正直、中の下くらいだったと思う。
周りのみんなが通い始めたから私も!という感じで通い始めたので、経験数もそんなに多くない。
でもなぜか、読み上げ算というのは得意だった。
そろばんなんてしない若い人には読み上げ算というのは分からないかもしれないですね。
読み上げ算というのは、先生が問題を読み上げて行って、最後に "ねがいましてはっ!"といったら計算が出来た人から手をあげるっていうもの。
そんな読み上げ算だけは、一番に手を挙げる事が凄く多い。

その原因は自分でも当時は良くわからなかったんですけども、先生が「aqubiさんは凄いねー」と言った一言、「どうしてaqubiが早いんだ?」という無言の目線を感じた途端、意識してしまって早く手が上げれなくなりました。

手を挙げるのが早かった理由というのは、そろばんが早いんじゃーなくて、"ねがいましてはっ!"というタイミングをチャッチして手を挙げるまでの速度が早かっただけだったんですよね。

意識する前は、何も考えずに反射的に手を挙げていたんですが、意識し始めてからは、頭で終わりだと認識してから手を挙げるようになってしまったため遅くなったんです。
そう分かってからは、常に意識するようになってしまって、もうそんなに早くは出来なくなってしまったんですよね。

これと似てるんかなぁ?って思う事はその後も多々ありました。

例えば。。。
部活でやってたブラスバンドの練習の時。
もう凄く眠くってウトウト状態だったんですよ。しかもパートが、パーカッション(打楽器)なので、出番がなかなか来ない。
ウトウト...ウトウト...はっ!と気づいた時には私の出番の所は過ぎ去っている事があったんですが、周りに聞いてみるとしっかり叩いてたっていうんですよね。寝てたはずなのに。

スロットを打っている時。
昔の4号機の時代では、ビタ押しすることによってメリットが出るような機種ってあったんですよ。
メリットは、メダルの獲得枚数が増える、演出が変わるなど色々ですが。
普通に何も考えずにバシバシ打っている時には、それなりにビタで来ていても、「ここでビタしないと!」と意識して構えてしまうとなかなか出来なくなっちゃぅ。
8回連続ビタが必要な場面なんて、もぅダメ。プレッシャーにも負けてww
でも、ある時これまでにないくらいビタが成功した時があったんですが、それもまた眠くてぼーっと打ってる時だったんですよね。
うーん、これはプレッシャーってやつだけかもしれないけど。

信号待ちをしている時。
青になったら歩き出すんですが、これも周りの人と比べて歩き始めるタイミングが早いのに気づいてしまった途端、意識してしまい今はみんなと普通のタイミングに。

プログラムを書いている時。
Sysまでうつと、勝手に System.out.println まで打っちゃう。

頭で考える前に体が反応するという事は、何度も経験してから身に付く事で、凄く早く処理が出来る状態。
今思うと、そろばん塾の周りの人の方がもっと多く経験しているはずなのですが、私の方が早かったという事は、人によってその状態になる回数、期間は違うという事もあるのかもしれない。

頭で認識したと感じる時は、目で見た事を頭で認識/理解して記憶するという経路を辿ってるんかなって思いますが、経験が多いと理解や記憶の部分を所をすっとばすことによって体の処理速度が上がるような感じ。

でも意識すると、その"すっとばし"ができないんですよね。多分。

人間って不思議だなぁ。上手く出来てるなぁ。というお話でした。
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