2010年4月17日土曜日

良い目を養う

「良い目を養うには本物を見ること」
私の父親は、骨董品収集が趣味だったので、良く言っていたのを思い出します。
実家はドがつく田舎でしたので、大きな美術館もなく本物の絵画や彫刻を見るタイミングはほとんどありませんでした。
小さい頃、都会の美術館に連れて行ってもらった事があり、その時は本で見た絵画との差に愕然とした記憶があります。
私は覚えていないのですが、”美術館でaqubiがいなくなった” と両親が探しまわった事件があり、「普通の子供はすぐに飽きて美術館の外にでてしまっているだろう」と先入観を持っている両親は外をいろいろ探していたらしいのですが、その時には私はまだ館内にいたオチ。
私はあまりにも熱心に見ていたので進むペースが遅かったというのが原因だったようです。

では、私には美術的才能があったのか?というと全然ない。(周りの人はもぅご存知だと思いますが)
いま思うと原因は、自宅に飾られていた水墨画やら、彫刻やらを普段から目にしていたからなのだと思います。
(それらが果たして本物だったのかどうかはいささか疑問ですがw)

これと同じ事を先日感じたのが、Webデザイン。
私はプログラマなので、主に見ているのはEclipseとプロジェクト管理ツールとメーラ...です。
プロジェクト管理ツールについてなのですが、ヌーラボに転職する前はTracを使っていたのですが、転職後はBacklogを使うようになりました。
Backlogのデザインは、デザイナさんが行っているのでデザインがいい!と評判(!?)のものです。
それをよく見るようになって、より自分が作るページのなんちゃってデザインが許せなくなる度が高くなった気がします。

もちろん以前より、「いいデザイン」というのには興味があって情報収集とかしてはいたのですが、普段常に見る のと 見ていない のとでは無意識的に差がでてくるような気がします。

そう思うと、仕事を行う職場風景についても大きく差がでてくるのではないかと思います。
洗練されたデザインの職場、遊び心がたっぷりの職場.... おじさんがいそうな職場、若者がいそうな職場... モノトーンな職場、ポップな職場...よくありそうな職場、独創的な職場...。
それらの雰囲気については、外部からのお客さんが感じるだけでなく、普段からいる社員についても洗脳のように刷り込まれていくのかもしれない。

起業する場合、まず「こんな企業にしたい」という思いを事務所のデザインとして表す というのもよいのかもしれないですね。

まぁ私が起業を考えている訳では全然ないのですが(笑)
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