2012年1月28日土曜日

CROSSのイベントで思ったこと

先日、CROSSのイベントにいってきました。
いろんな人が集まっての混在イベントで楽しかったです。
スポンサーのサントリーさんがトン単位のプリミアムモルツ提供が素晴らしかったですっ

私は、フロントエンドCROSSを聞いた後、スマートフォンCROSSに途中参加してきました。
はじめのフロントエンドCROSS(UX/デザイン)を聞いて思ったこと。

このCROSSでは、デザイン/UXの立場の方4人が実際やられている方法や、経験談、思っていること などを喋っていく形式でした。
私なりの要点をまとめると
- 実際のユーザの不満を手や足を使ってしっかり調査すること
- デザインはかなり検討時間を割いておこなっている
- びっくり要素を入れると差別化しやすい
- WEB/スマートフォンなど画面にとどまらないインターフェースが身近に作れるようになっていること

たしかにーって思うことも多くて楽しくききました。
こういう話って聞く方も楽しく聞けていいですね。

そんな中思ったのは、なんだかベルトコンベア式だなーと。
デザイン室でデザインして、画面詳細まで落としてプログラマに作成させる って感じ。
話の中にはプログラマも一緒に仕様を詰めた方がいいよ とか、UXを考えるプログラマはあんまりいないから考えたほうがいいよ みたいな話もでてきたり。

セッションで、開発者、デザイナー、プロジェクトマネージャーがお互いをどう思っているかがよくわかる1枚の画像


が出てきたのですが、この中のちょうどデザイナー/プロジェクトマネージャーからみるデベロッパーの図なんだろうな..と。

私はプログラマなので、どうしてもその目線でムッとしたりも正直するw
...と同時に本当にプログラマーってそうなんだろうか?と考えてしまった。
プログラマーだって人間だし一般ユーザと一緒。綺麗なお花をみたらきれいだなーって思う。
プログラマーだって、かっこよいデザインは好きだし、使っていて気持ちいい! と思えるアプリの方が好き 。
私個人はデザインを作ってもらえてると、実装にもテンションあがりますw
それじゃ、プログラマだけで作ったアプリはどうしてカッコ悪いのか?

よいデザインが作れない
確かにそれはあるけど、それだけじゃない。
それだったら、画面のレイアウト/構成が適当なものが出てくる理由にもならない。

何をやっていて達成感/満足感を感じるか?
ってところなんじゃないかなーと思います。

スマートフォンCROSSの会話の一部。
「デザイナーと組んでやらないのか?」という問いに対して、
「個人で作っているアプリは趣味。プラモデルを作っていて色を塗るのが得意じゃないからプロに頼んでお金を払う人はそうそういないだろう。それと一緒」

これ、解。

デザインは気にしないのか? というのではない。
ただ、そこに時間を割くほどのテンションは上がらないというだけ。

そんなプログラマーは、よくプロジェクトの一番最後で
「こんなアプリだれが使うんだよw」とか「使い勝手悪いわー」とか「こうしたほうがもっといいのにな」とか感じながらも、仕様書通りに納期に間に合うような作業工になりがち。

デザイナ+プログラマが入って作ったアプリとプログラマだけで作ったアプリを見ると、お店の料理と家庭料理を思い出す。
パプリカやハーブ、ソースで綺麗に着飾った料理はたしかに素敵! と思うけど、家庭料理でそんなんは作らない。お腹が満たされておいしいと思えば基本OKだから。
いざ、お店の料理を作ってみよう! とすると、下ごしらえ大変だし、頑張ってやっても想像通りのものできないし。
...プログラマ的発想ですかね?

じゃぁ最初からみんな一緒に作業を進めたらいいのか? といったらそれも違う。
それができたらよいんだろうけど、そんなに人件費割けないだろうし、だれかが率先しないとモノゴトはなかなか決まらない。
グループで仕事するのって、結婚するようなもの。
今まで違った環境で育ってきた人同士が一緒に暮らしたら、常識も違うしボキャブリーも違う...しすんなりうまくいくハズがない。
だから、トップダウンやベルトコンベア式のような家庭内別居(疎結合)の方がうまくいくから、そういう形になるんだろう。

1つの解は、セッションで出てきた UXのハニカム構造なのかもしれない。
Useful
役に立つこと
Usable
使いやすいこと
Desirable
望ましいこと
Findable
探しやすいこと
Accessible
アクセスしやすいこと
Credible
信頼できること
Valuable
価値があること

このハニカム構造はよくできている。
デザイナ、プログラマ....ユーザと、立場が違っていても理解が出来る。
どれが抜けても駄目だと思える。
そして哀しいかな、あまり注意していなかった所があったりしてハッとしたりもする。

私は、ピカソの絵が素敵! とは思えない。ファッションショーに出てくる衣装が素敵! とも思えない。
統一感がない、機能的じゃない と普通に思う。
だけど、UXのハニカム構造の観点のフィルターを通したら理解できたりするのかもしれない(上記2つはやっぱわからないけどw)
相手が理解出来る発言が出来るかもしれない。理解出来る質問ができるかもしれない。

多分大事なのは、UXのハニカム構造のこのGOALは他人の責任だから任せておけばいい(=考えない) とならないようにすることなのかな。

正直、デザイナーさんがいたら、「使いやすい」デザイン作ってくれるはず と任せてしまう所は私にはある。
逆に、デザイナーさんも、「信頼できる」システムを作ってくれるはず と任せる所があったりするのではないか。
それは"リスペクト"でもなんでもなくて、自分のテンションが上がらない所は任せる っていうだけ。
テンションが上がる所を中心にやると効率も良いはずだから、それもまた良し だと思うんだけど、
無責任になってしまわない程度を見計らう必要はあるし、すべての人がその責任を感じる体制を作る努力はいるよね。
その体制は、ベルトコンベア式ではないよなー多分。

結論?
そんなものはいらないのですw
そう思ったんなら何かチャレンジして...失敗して...と何か行動を起こすのみです。
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