2008年4月15日火曜日

Windowsがアプリバグのために取った行動

Amazon.co.jp: BEST SOFTWARE WRITING: Joel Spolsky,青木 靖: 本
を読み始めました。

まだ読み始めなんですが、今日読んだところで印象的だったのが、
RaymondChenの「なぜ、アンドキュメンテッドな振る舞いに依存するアプリケーションを単に締め出さないのか」というもの。

Windowsは、新バージョンにアップグレードするときに古いアプリケーションも動くように、たくさんのハックが入っている らしいです。
Windowsのテスターチームが、いろんなソフトのテストをするらしいんですが、”SimCity”のゲームではどうしてもクラッシュしてしまう。
そこで、逆アセンブルしてデバッグしてみると、”SimCity”自体にメモリ関連の重大なバグがあってそのせい・・・SimCityのせい・・・
だったらしいのですが、その解決として・・・Windowsはどうしたのか?

・・・なんですが、どうおもいます??

もし、私がWindows製作の立場だったら、”SimCity”の開発会社に連絡して、ここおかしいから、直してよ っていうだけかもしれない。
そして、新しい製品では SimCityはバグが修正された このバージョンなら動きます。って連絡するのに留めるかも。

でも!Windowsは、
”SimCityが動いている場合は、バグが発生しない動作になるように OSの方をいじった”
のだそうです。

凄くないですか? なんか、ちょっと感動しました。

原因はWindowsでなくて他社製品のバグだったのも分かった状態なので、他製品のせい にしても 問題ない 気もします。
星の数ほどあるアプリをWindowsで全て動作確認するのは無理だろうから、そもそもそんな真剣にはやってないんじゃない?・・・って思っていたぐらいです。

でも、使う人のことを考えたら、SimCityが使いたい!製品元は関係ない!んですよね。
その人によって ”外せないアプリ” というのは様々で、ゲームだからっていって重要度が下がるわけでもないかもしれない。
SimCityが使えないなら、Windowsのアップグレードはしないって人もいるのでしょぅ。
新しいバージョンのSimCityが使えても、ユーザは古いバージョンのを使いたい ってのもあるでしょぅ。

そう思うのは簡単ですが、実際、製品のスタンスとして実践するのは凄く大変なことってのは容易に想像つきます。。。
そういう製品だったからこそ、Windowsって爆発的な普及を見せたんでしょうねぇー!
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